紅白歌合戦ハプニングランキング|歴史に残る紅白珍事件ベスト10
長い歴史を誇る国民的歌番組「紅白歌合戦」。
年末の風物詩としてお茶の間に親しまれ、未だに高い視聴率を記録し続けています。
そんな大長寿番組に起きた数々のハプニングをランキング形式にして紹介していきます。
司会者から出演者まで数々のハプニングが起きてきました。
その中でも珠玉の10選をお届けします。
紅白歌合戦のハプニングランキング
10位:μ’s、降臨
これは一般的に紅白歌合戦のハプニングとしては認識されていないのですが、個人的には驚きました・・・。
それに紅白歌合戦の運営サイドとしても結構思い切った演出だったのでは・・・と思っています。
μ'sが出演したのは2015年の第66回NHK紅白歌合戦。
あ、μ’sが分からない方・・・「ラブライブ!」というアニメの中でグループを組んでいるキャラクターに、声を当てている声優さん達が現実でグループを組んで紅白歌合戦に出演したことを・・・覚えていませんか?(;゜ロ゜)
アニメと言っても子供達が熱狂するような「ポケモン」「妖怪ウォッチ」などとは違い、深夜枠に放送されているアニメなので、紅白歌合戦に登場してもお茶の間は知らないわけですよ。
あ、あれでしょ、萌えとか言うやつでしょ。
みたいな感じになり、ものすごーく痛い空気が流れてしまったご家庭はたくさんあったと思います。
ちょうど紅白歌合戦が水樹奈々さんの出演を続け、それにあやかって「アニメ枠」という新たなジャンルに手を付けていた時期だったため、半ば「犠牲者」としてμ’sが呼ばれてしまいました。
紅白歌合戦の運営側としてはそれによって新たな視聴者の層を獲得したかったのでしょうが、あまり効果は得られなかったでしょう。
これは全くμ’sが悪いわけではありません。
「ラブライブ!」視聴者としてはμ’sを擁護したい気持ちがあります。このグループは意外と歴史があります。
モーニング娘。が結成された時、覚えていますか?5万枚のCDを手売りしなければデビューが出来ない、と言う条件の下、地道に頑張ってデビューにこぎ着けたのが初期の5名です。
μ’sは、個人的にはモーニング娘。よりも多くの苦労をしてやっと紅白歌合戦に出演できるほどの人気を獲得したグループです。
ただ声優がアニメの人気にあやかりちゃらちゃらしてアイドルやっているようなグループではないんです。
紅白歌合戦を見た人は、全員、100%誤解しています。笑
個人的にはそれが悔しいわけですが、まあ、水と油のように混ざり合わないものなんでしょうね(^_^;)
この出来事はアニメファンの中でも末永く語り継がれるハプニングでしょうし、紅白歌合戦サイドとしても手当たり次第呼んでダメだと教訓を得た出来事だと思います。
そこで、今回のランキングにラインナップさせて頂きました。
9位:YUKI、可愛い
続いてお届けするのは「YUKIが可愛いというハプニング」です。笑
なんやねん・・・(゜Д゜)
と、思うかもしれませんが、先に「YUKIが可愛い」とお伝えしておかないと胸の動機がひどくなってしまう恐れがある可能性があるので、心の準備をしておいて下さい。笑
紅白歌合戦は生放送。
僕は今まで数々のメディアを運営してきて、そこで紅白歌合戦のハプニングについて取り上げたことがあるのですが、こんなに可愛いハプニングは紅白歌合戦の歴史上他には存在しません。
何が可愛いのか。
まあ、YUKIさんは立っているだけで日本で5本の指には入る「可愛いおばさん」な訳ですが。笑
紅白歌合戦で起こった可愛いハプニングはコレです。
そう、たったこれだけ。
上から降ってくる星の飾りが、頭に付いちゃって離れないんです。
ふはは。これだけです。
画質は悪いですが、動画も見つけました。
2分59秒あたり頭の上でキラッと光るものが見えるのがわかるでしょうか??
最後のほうになるとよくわかるのですが上から降ってくる星形のものなんですね。
この紅白出演当時には、実は直前に全身発熱があり、かなり調子を崩してようです。
そのため、声なども本調子ではなく歌が下手になったのかと心配した声も上がりました。
しかし、風邪をひいてもなおこんなに素晴らしいパフォーマンスをありがとうというファンたちの熱いメッセージも・・・いや僕からもありがとうと言いたい。
YUKIさん、こんなに可愛いハプニングをありがとう。
続いては、同じ女性ソロアーティストの安室奈美恵さんの伝説的なシーンをご紹介します。
8位:安室奈美恵、紅白歌合戦再降臨
2017年に突然引退を表明した安室奈美恵さん。
しかし、安室さんは1度結婚・妊娠を機に仕事を休養していた時期があることは、今の若い世代は知りませんよね。
安室さんは人気絶頂期に結婚をしました。
人気絶頂と言っても、2017年に引退を表明した時ほどじゃないでしょ?!と思う人もいるんでしょうね。
はっきり言って比じゃありません。
安室さんが結婚をしたのは20歳頃。
ちょうどそのくらいの年齢の有名人と比較しましょうか。
例えば若くして結婚を決めた武井咲さんが起こした武井ロス。安室さんはその1億倍のロスを引き起こしました。
例えば10代に爆発的な人気を誇る藤田ニコルさん。安室さんはその1千万倍の人気と影響力を持っていました。
例えば多くの女子が憧れ、真似をしたいと思うきゃりーぱみゅぱみゅさん。安室さんはその1万倍の影響力を持っていました。
例えば多くの人が可愛いと認識をし、髪型を真似る人が続出する広瀬すずさん。安室さんはその100倍可愛いと認識され、真似をされました。
そこまでの絶頂期に活動を休止し、復帰を果たしたのが1998年の第49回紅白歌合戦。
動画はこちら。
まさにスターという風格で登場した安室さんは自身の大ヒットシングル「can you cerebrate」を熱唱。
歌っている途中、会場の温かい雰囲気に感動したのか、自分の歩んできた道の苦悩からか涙を浮かべて、歌えない場面も見られます。
まさに紅白歌合戦の感動の名場面にふさわしいシーン。
この復帰ステージを見て新たにファンとなった方もいらっしゃるようです。
この当時、安室さんの復帰を追いかけたドキュメンタリー映像なども制作されていて、そこには紅白の裏側なども特集されていたようです。
これを機に復帰を果たし、また歌手の道を歩み始めました。
安室さんの「今」しか知らない世代は信じられないかもしれませんが、安室さんには歌手として全く売れない時期があったんです。
この安室さんが復帰を果たした紅白歌合戦は、安室さんにとって大きな転機を指すものだったかもしれません。これを機に絶頂から大きな低迷期に突入したのですから。
しかし、そこから自分の力でよじ登り、再び大きな人気を集める人物へとなったのですから、本当にすごい人です。
この人そのものが、もはや伝説。
その伝説的な人の伝説的なシーンがこの紅白歌合戦の復帰ライブなんです。
ちょっと「ハプニング」とは違いますが、それでもどうしても紹介したかったのでここにラインナップさせてもらいました。
次はハプニングもハプニング。
紅白歌合戦の人気が1人の人生を狂わせたかもしれない・・・そんなハプニングをご紹介します。
7位:生方恵一、飛ばされる
「生方恵一」という名前を知っている方はほぼいないでしょう。
それもそのはず。
この方は元NHKのアナウンサーです。
アナウンサーは裏方のような仕事で、本来であればスポットライトが当たらないような進行役の仕事です。
しかし、この生方さんには唯一スポットライトが当たった一瞬・・・それは決して眩しく輝いたスポットライトではなく、警察が犯人に当てるようなものだったかもしれません・・・がありました。
その紅白歌合戦は1984年。
この年の紅白歌合戦は毎年行なわれているものとは少し違った、「特別」な紅白歌合戦でした。
その「特別」さは、紅白歌合戦では最初で最後となる「アンコール」を引き起こしたほどです。
生放送で尺が決まっている番組ですから、アンコールなんて絶対にやってはいけない事ですよね。※一説によるとアンコール込みで尺を用意していたという話もありますが。
なぜ、それほど熱狂に包まれた紅白歌合戦だったのかというと、都はるみさんがこの年の紅白出演を機に引退を表明していたからです。※実際にはその後復帰を果たしています。
都はるみさんは、「はるみ節」と呼ばれる独特の力強い歌唱法を持ち、昭和後期を代表する国民的演歌歌手です。
人気と実力が絶頂だった時期に「普通のおばさんになりたい」という理由で引退を表明したため、日本の国民は大きく影響を受け、紅白歌合戦に釘付けになっていました。
そんな状況の中、都さんが涙にまみれながら2曲歌い、放心状態となっていました。
そこで都はるみさんをねぎらう意味で生方アナウンサーがこう告げます。
「もっともっと、沢山の拍手を、ミソラ…(首を振りながら一瞬固まった様子)、ミヤコさんに、お送りしたいところですが・・・何ぶん限られた時間です。結果の方に移らさせて頂きます」
これが生方アナウンサーに手厳しいスポットライトが当てられた理由です。
実際、抗議の電話は多かったようです。
その結果、生方アナウンサーは大阪に飛ばされ、NHKを退社するに至っているのです・・・。
わーお。
紅白の影響力、怖い。
当時はまだ60%、70%の高視聴率を叩き出す怪物番組だったので、その影響力はとても高かったと推察できます。
それほど過去の紅白歌合戦は今とは違って国民的イベントとなっていた、と言うことでしょう。
ただ、正確な情報をお伝えすると大阪への移動は紅白歌合戦前に内示が出ていたようで、退職も私的な理由があったから・・・と言うことのようです。
実際のところどうだったのでしょうか。
これを聞く限り、紅白歌合戦で噛むことは死を意味しそうな感じがしますが、歴史の長い紅白歌合戦で噛んだ人はたくさんいます。
1986年には白組司会の加山雄三さんが少年隊の「仮面舞踏会」を「仮面ライダー」と言い間違え。
2005年には白組司会の山本耕史さんが前川清さんのことを「山川」と言い間違え。
しかし、総合司会という役で、しかもNHK所属アナウンサーで、さらに1人の国民的歌手が引退する間際に良い間違えをした人は生方さんしかいません。
まさに、歴史に残る紅白歌合戦の名ハプニングの1つでしょう。
6位:紅白で、アドリブる
紅白歌合戦は6時間前後にもわたる生放送番組です。
しかもNHK様です。
その結果、台本は電話帳くらい分厚いらしいです。(゜Д゜)
普通はオープニングトークや舞台袖のトークは「遊び」を入れ、大筋の流れだけ記載されてあるようですが、紅白歌合戦の場合は一言一句抜けがなく、全て言うことが決まっているとのこと・・・。
まじ半端ないです、NHK。
リハーサルのステージ上で歌手が台本にないことを話すと、即座にストップがかかり注意をされることは普通。
台本にないボケを披露してもクスリとも笑わないスタッフの雰囲気に自然と台本通りにやる流れができちゃっているようです。
しかし、歴代紅白の司会者に色んな人が就任しています。
その中には、当然「掟」をやぶる型破りな人もいたんです。
笑福亭鶴瓶
笑福亭鶴瓶さんが司会を務めたのが2007年の紅白歌合戦です。
アドリブを入れることを出演の条件にしていたようですが、NHK側が想定していた以上にアドリブが多く、現場はザワついたようです。
番組冒頭から、鶴瓶さんの持ち味は全開でした。
午後7時20分。
午後7時のニュースが終わり、画面が紅白に切り替わると、産毛混じりの人肌がアップで映りました。
「スキマスイッチ、ポルノグラフィティ…」とぶつぶつ暗記をしているような言葉が入ります。
カメラが引くと、読みにくい歌手名を練習する鶴瓶さんの頭頂部だったんです。笑
すかさず紅組の司会を担当していた中居さんが「大丈夫ですか?平井堅(の歌)は?」と質問。
鶴瓶さん「…ボクは日本人?」。
※2007年の平井堅さんの曲目は哀愁(エレジー)です。もはやボケが意味不明。笑
中居さん「違うでしょ、じゃあ、SMAPは?」
鶴瓶さん「睾丸ファイター!」。
中居さん「違うでしょ! 弾丸ファイター!」
という絶妙な流れで早くも下ネタを放りました。
中盤以降はピタリとおふざけモードを封印し、心のこもったよい司会を行っていました。
しかも、その司会が台本を避けて行われていたものというのですから素晴らしい司会っぷりでした。
コブクロの小渕さんとのやり取りではコブクロの小渕さんが亡き母を思い作った「蕾」を紹介する場面で
「お母さんが生きてはったら喜んだと思います。ぼくも母親に来てもらって幸せです。司会は本当に楽しいです。みなさん一度やりはったら?」
と、紅白の司会を受けようと思ったのは、母親に紅白を観せたかったから、と感極まってらっしゃいましたが、その台詞も台本とはまったく違うとのこと。
お母様は紅白のNHKホールに招待していたようです。
しかしやっぱり相当なプレッシャーだったみたいです。
そんなプレッシャーの中で司会を行うんですから普通は台本という型にはまって安心感を得たいと思うでしょう。
それでもなお、台本を避け大きく逸脱したトークを行っても笑いあり、感動ありの素晴らしい司会を見せてくれ全体の進行もきちんと行うというのは本当に素晴らしいです。
その進行に大きく力を貸してくれたのが相方の中居さん。鶴瓶さんの喋るタイミングとかを、鶴瓶さんの腰に手を当てて教えていたそうです。
鶴瓶さんは感謝の意を表していました。
上記のような鶴瓶さんの持ち味を殺さないカタチでフォローする中居さんは、やはりすごい人なのかもしれません。
ペラペラ司会をやっているなど、あまり良い感じで見られない場合もありますが、中居さんのバランス感覚というかそういった感性はものすごく長けているようですね。
そして、大御所相手でも物怖じしない姿勢。
このふたりが司会だったからこそ、この年の紅白は好評だったのかもしれません。
実際、司会の評価は高かったです。
その点、批判が多かったアドリブを多発していたのがみのもんたさんです。
みのもんた
美川憲一さんからは「みのさんがしゃべり過ぎたせい」で自分が歌う楽曲紹介が潰されたと批判。
問題はまだあります。
みのもんたさんは総合司会を務め白組の司会は山本耕史さんが勤めていました。
その山本さんが言い間違いをしてしまった場面があります。
「白組は歌う銀幕の大スター石原裕次郎さんの名曲です。夜霧よ今夜もありがとう 山川……あっごめんなさい。前川清さんです。どうぞ」
総合司会としてフォローをするべき部分ですが、みのもんたさんは過去の紅白で起きた蒸し返してはいけない言い間違い事件をほじ返すことでフォローをしました。
蒸し返してはいけない言い間違え・・・そう、先ほど紹介した都はるみさんの一件です。
これは紅白歌合戦運営サイドとしては蒸し返したくない歴史のはずです。
そこに触れてしまったみのさん・・・紅白の裏番組「笑ってはいけない」だったら「アウトー!」というアナウンスがかかりそうなところです。
他にも紅組司会の仲間由紀恵さん主演のドラマ「ごくせんのヤンクミ」などの他局の宣伝を行ったり
「ユーミン、よく出てくれましたね。この人、歌うまいんですか?下手なんですか?」
というアドリブを入れたり、SMAPを紹介する際、司会の山本さんに「ファイナルアンサー?」と聞いたり・・・。
視聴者からは案の定「鼻につく・・・」という感想をが届いたようです。(^_^;)
紅白歌合戦を視聴する際、このような「アドリブ」に着目して見るのもまた1つの楽しみ方かもしれません。
5位:魔の4分間
ご存じのように紅白歌合戦と言えば「視聴率お化け」。
紅白歌合戦は、もはや「オワコン」のような印象が強いかもしれませんが、未だに平均視聴率は40%前後をウロウロするほど。
今でも日本国民が年間で最も見ている番組なんです。
平均視聴率は、瞬間視聴率の積み重ねによって成り立っています。
※瞬間視聴率は1分間の視聴率を指します。
つまり紅白歌合戦は高い瞬間視聴率によって維持されているということです。
要は常にたくさんの人に見られ続けている、ということですね。
実は、紅白歌合戦は長い歴史を誇りながら、瞬間視聴率で裏番組に負けたことがないんです。
※裏番組とは紅白歌合戦が放送されている時間帯に違う局で放送されている番組のことです。
コレ、なかなかすごいことですよね。
今まで紅白歌合戦が放送されている時間帯は、ずーっと、紅白歌合戦が「最も視聴されている番組」として君臨し続けてきたということです。
1分たりとも他の番組に視聴者をとられる・・・なんて事がなかったんです。
しかし、紅白歌合戦の歴史上、「たったの4分」ですが裏番組に負けた時間帯があったんです。
そのゆゆしき事態が起こった紅白歌合戦は2003年第54回紅白歌合戦で起こりました。
紅白歌合戦を瞬間視聴率で負かした伝説の裏番組は、「K-1 PREMIUM 2003 Dynamite!!」。
覚えている人も多いでしょう。
あの「ボブ・サップ VS 曙」という歴史的な戦いです。
曙さんがK-1に参戦ということだけでも結構な衝撃だったのに、この当時、メディアに引っ張りだこだったボブ・サップ選手との戦いということでこの当時はものすごい話題となっていました。
今ではめっきりみなくなった年末のK-1ですが、この当時はかなりの人気を獲得していました。
ちなみに瞬間視聴率の変移は以下のようになっています
時刻 | 紅白の視聴率 | K-1の視聴率 | 差 |
---|---|---|---|
22時59分 | 43.0% | 33.1% | 9.1% |
23時00分 | 37.8% | 38.7% | 0.9% |
23時01分 | 35.8% | 42.4% | 6.6% |
23時02分 | 35.5% | 43.0% | 7.5% |
23時03分 | 35.8% | 42.0% | 6.2% |
23時04分 | 44.7% | 23.5% | 21.2% |
ほんとに一瞬だったのですが、それでも紅白の歴史上にない出来事。
それほどまでに、このK-1の戦いに注目が集まっていたことがわかります。
ちなみにこの瞬間に紅白歌合戦にて歌唱していた不名誉な歌手は長渕剛さんでした。と言っても長渕さんが悪いわけではなくたまたま、タイミングの悪い瞬間に歌っていただけですが。
曙vsボブ・サップ戦はDYNAMITE!!の最終試合として22時40分過ぎにリングに登場、23時過ぎにゴングがなりました。
結果は1R2分58秒、ボブ・サップの右ストレートで曙さんがKO負け。
この2人の戦いは平均視聴率が脅威の19.5%。
今ではすっかり紅白の裏番組の定番として定着している「笑ってはいけない」シリーズでも17%程度の視聴率ですので、よほどこの1戦が注目を集めていたのか、K-1が人気を誇っていたのかがわかりますね。
もし曙さんがもっと体を仕上げており、試合が長引いたとしたら・・・紅白はもっとダメージを受けたことでしょう。
これが紅白歌合戦が経験した魔の4分間の真相です。
今後、ますます紅白歌合戦の人気は低迷してしまうことが予想されますので、もしかしたら裏番組に負けることが「普通」になってしまうかもしれません。
しかし、今現在、この4分間は紅白史上でとても大きなハプニングと言えます。
そのため、このランキングで無視が出来るものではありませんでした。
それにしてもK-1、あっぱれ。
4位:綾瀬はるか、噛みまくる
この人の紅白歌合戦の司会、記憶に新しい人も多いのではないでしょうか。
何か日本国民全体が「お母さん」のような心境になって番組を見守っていたような感じでしたよね。笑
一体、誰がキャスティングしたんだ・・・と感じてしまいますが。笑
では、彼女が残した偉業の数々の一端をご紹介しましょう。
彼女が残した偉業は番組が放送される前からあったんです。
彼女は事務所の大御所、和田アキ子さんに聞きました。
「生放送だから、時間が間に合わなかったら台本をすっ飛ばしていいんですか?」
既に危険な臭いしかしないぜぇえぇぇぇぇぇぇ。
リハーサルでは「紅組」を「紅白」と何度も何度も言い間違えていたという報道も。
そんな恐怖を全身にまとい、いざ本番を迎えるわけです。
本番が始まって綾瀬さんの口から出た名言、皆さん覚えてます?
「NHKホールが生きているみたいですね。」
これには一緒に司会をやっていた嵐の皆さんも一瞬止まっていました。笑
きっとNHKホールに詰めかけたたくさんのお客さんや、いろんな演出が組み合わさって「ただのホール」とは違う感じがした・・・のでしょう。
その後も進行が続き、まあ噛むのは当たり前で、他にもセリフを忘れたりといろいろやらかしながら、その都度嵐からのフォローを受けながら一生懸命頑張っていました。
その中でも特に印象深いのが美輪明宏さんをガン無視したことです。笑
そのシーンはmiwaさんのパフォーマンス前。
台本にあったのでしょう・・・綾瀬さんは美輪明宏さんに「同じ名前の美輪さん、いかがですか?」と質問しました。
すると美輪さんはこう答えました。
「BRAVA DIVA MIWA」
この言葉の意味は「素晴らしい歌姫、ミワ」。
まあ、普通は意味が分かりませんよね。きっと台本にも無かったのかな。
でも、司会者ならば「何処の国の言葉なのか」「その意味は何なのか」を聞き返します。
しかし・・・事もあろうか・・・NHKホールには一瞬の静寂が訪れました。
さらに本番前から気にしていた「時間の進行」が綾瀬さんを切迫させます。
静寂が訪れた後美輪さんは当然自分の発言の説明をしようとします。
しかし、事もあろうか・・・綾瀬さんはそれを遮ります。
「それでは・・・」とmiwaさんの曲紹介。
いや、コレ本当綾瀬さんだから許されるのかもしれないけどなかなかのハプニングでした。笑
その後も安定していろいろやらかしていました。笑
天童よしみさんの曲紹介は曲名を言うのを忘れるし、「花は咲く」の大合唱中には大号泣するし・・・。
その中で美輪さんのハプニングと同じくらい印象的だったのがaikoさんの曲紹介。
綾瀬さんは「aikoさんでLoveletter」と言うべきところを「aikoさんでモモ!」と言ってしまいました。
おそらく、aikoさんの前にパフォーマンスしていたももクロに引っ張られたんだと思います。笑
「モモ!」と言った後ですかさず「Loveletter」と紹介。
これだけでは、他の噛み間違えと同じな訳ですが、この話には後日談があります。
後日談と言っても、紅白歌合戦の直ぐ後の番組「カウントダウンTV」の年越しライブでのこと。
毎年恒例行事でやっていますよね。
aikoさんも出演していて「Loveletter」を歌う予定でした。
しかし、aikoさんは自身の曲を紹介する際に「モモ!Loveletter」と紹介。
何て心が温まるエピソードだろう・・・。笑
このように数々の伝説を残し、なぜかその2年後にもまた司会としてキャスティング。笑
紅白歌合戦運営サイドもなかなか挑戦しますね。
あ、きゃりーぱみゅぱみゅは言えてましたよ(゚Д゚)
3位:大島優子、北島三郎、卒業
こういう見出しを付けると北島三郎さんと大島優子さんがまるで「同格」のような感じがしますね。
まさにそれが大きなハプニングとなった要因です。
北島さんは過去50回にわたり紅白に出場し続けてきました。
演歌界の大御所として日本で知らない人はいないのでは・・・?というほど、その存在は知られています。
子供の頃とか、何かはよくわからなくても
「与作は木ーを切るー」
と歌っていた記憶があります。
北島三郎、さぶちゃんという名前はなぜか知っていました。
今の子供となると、知っている可能性は低くなってきているかと思いますが、なぜか知れ渡るものです。
北島さんは人間としても大きな人物。
自分の後ろを歩く若い世代に「紅白の道」を譲るために紅白歌合戦を卒業することを宣言しました。
紅白歌合戦は歌手にとって大きな影響力を集めるメディアだと言うことを知っているからこそ、後輩にその道を譲ろうと思ったのでしょう。
いつまでも紅白歌合戦出演にとらわれている大物芸能人も多数いますが、北島さんはひと味違う風格を備えた、まさに人格者という印象が強いですね。
北島さんの卒業は紅白歌合戦前から告知されており、視聴者は「ああ、さぶちゃんも紅白引退かあ・・・」と思いながら紅白を見ていたことと思います。
しかし、そこに一石を投じたのがAKB48の大島優子さん。っていうか秋元康さん。
AKB48は、現在の「アイドル戦国時代」と言われる中で絶対的な存在としてアイドル界を牽引しているグループです。
そんなAKBにて前田敦子さんが卒業したのちにセンターを務め、AKBの主力として活躍してきた大島優子さん。
2013年第64回NHK紅白歌合戦では、恋するフォーチュンクッキーを熱唱。
歌い終えたところで、大島優子さんのMCが入りました。
「この場を借りて、皆さんに言いたいことがあります。わたくし、大島優子は、AKB48を卒業します。こうしてAKB48として紅白で歌うのも最後になります。心を込めて歌います。ヘビーローテーション!」
視聴者も会場も「ええーーーーー!???」です。
事前に通知していなかったため司会者の嵐・二宮さんからは「芸能界を引退ってこと?」という質問が投げられていました。
どうやら紅白歌合戦運営サイドにも知らされていなかったようです。
この年の紅白歌合戦は都はるみさんが紅白を持って芸能活動を引退することを表明していた年のように、北島さんの紅白卒業の色で染まっていました。
それは事前に知っていた内容でしたので、そこに敢えて「グループの卒業」をぶっ込んでくると言うことは、先輩の顔に泥を塗るような行為であり、当然批判の声が多数出ました。
他事務所の事には「無関心」を貫いているジャニーズ事務所社長のジャニー喜多川さんも、さすがにもっと考慮すべきだった事、として今回の件を批判しています。
それほど北島三郎という歌手の圧倒的存在感へのリスペクトが芸能界にはあるということです。
そこに土足で蹴りを入れたAKB。
今後も紅白の伝説的ハプニングとして残っていきそうです。
2位:DJ OZUMA、騒ぐ
このハプニングは、僕個人としては最も世代のハプニングで、もろ茶の間で視聴していました。
この演出の衝撃と、茶の間が凍り付いた空気感を今でも覚えています。
今の若い子は知らないかな・・・。
きっとDJ OZUMAというアーティストがいること自体知らないんだろうな・・・。
僕も年を取ったなあ・・・。
DJ OZUMAというアーティストは、今は活動を行っていないですが氣志團の綾小路さんがソロとして活動をしていた時期の名前です。
氣志團の進み方でメンバーと意見が合わず、悔しい思いや納得させたい思いから誕生したのがソロアーティストDJ OZUMA。
DJ OZUMAが紅白出演を決めたのは2006年第57回紅白歌合戦。
メンバーに自分の活躍を見せつける事がDJ OZUMAというアーティストの最大の目的なので、紅白歌合戦出場にまで辿り着いたのは1つの目標達成の指標となったと思います。
しかし、綾小路さんはそれだけでは納得がいかなかったのでしょう。
もっと自分の主張を見せつけたい。
もっと多くの人に自分を見て欲しい。
その思いが集約したパフォーマンスがコレです。
この動画だとが実が荒いため、完全に裸に見えますが、実はボディスーツです。
しかし、突然の出来事だったので生放送中の番組を見ていても裸になったように感じました。(^_^;)
女性ダンサーが裸に見えるような演出について、総合司会の三宅民夫アナウンサーが番組内で「ボディースーツを着用していたが、誤解を与えて申し訳ない」という趣旨のおわびをしたほどです。
このパフォーマンスの反響はものすごかったようで、NHK側は終了までに問い合わせなどが約250件寄せられたと発表していています。
あのNHK様ですからね。
ただの民放ならば・・・まだ笑いで済まされるのですが、NHKでこのパフォーマンスはアカン。(゜Д゜)
視聴者は下ネタへの準備を全くしていませんからね。笑
この一連の騒動により、綾小路さんはNHK出禁。
いろいろ裏側では「大人の事情」が錯綜し、綾小路さんの立場としては言いたいことを飲み込むしかない事があったようですが・・・。
それでも記憶に残る伝説的なパフォーマンスにはなったと思います。
おそらく、綾小路さんの本来の目的は達成されたのでは・・・。
1位:本木雅弘、コンドームパフォーマンス
このハプニングは1992年に起こりました。
1992年第43回NHK紅白歌合戦。
僕はこの当時まだ3歳だったので全く記憶にはないのですが、あとから知って本当に驚きました。
NHKっていうか、テレビ史上なかなかの放送事故だと思います。
今の若い世代は絶対に知らないと思います。
でも、この見出しで既に何があったかは察しが付きますよね?
元シブがき隊の本木雅弘さんがコンドームを体にまとってパフォーマンスをおこなったんです。
本木雅弘さん、と聞いてパッと頭に思い浮かばないかもしれませんが、「おくりびと」のあの人です。
昔はアイドル「「シブがき隊」として活躍しており、その後は歌手活動、俳優活動を行い、地道に経験値を積み重ねた結果、「おくりびと」で素晴らしい俳優だと世界的に称賛を浴びるまでになりました。
しかし、異質。
カリスマ性・・・とでも言いましょうか、「普通」では考えられないような行動や思想を持っており、独特な魅力を放ち続けているのが本木雅弘という存在です。
そんな彼が第43回紅白歌合戦で行なったパフォーマンスがコレです。
首に9つのコン.ドームをネックレスのように掛けて登場。
曲の間奏にはおしりにつけていたチャックを下げ、半分ケツを出して左右に振る・・・。笑
さらに間奏途中で大きな白いコンドーム風船を取り出し、曲の2番ではこの風船を頭上高く掲げながら歌い続けました。
最後はコンドーム風船を頭上で割って、噴き出した液体・・・たぶん牛乳?・・・で顔中びしょぬれになるという演出。
歴代の紅白のハプニングについて調べていましたが、コレに勝てるモノはないと判断し、堂々の1位にさせて頂きました。
一見、突拍子のないようなパフォーマンスに見えますが、このパフォーマンスには「エイズ撲滅」というメッセージを込めていたようです。
エイズ撲滅は古くはエリザベス・テイラーから、最近ではレディー・ガガまで多くのアーティストや有名人があらゆる手法で訴え続けています。
というのもエイズとエンターテインメント界・芸能界の関係は深いようで、アメリカや英国では1980年代後半から1990年代、業界内に感染者が多かったよいうのが背景にあるようです。
同業で働いていた人たちがエイズに服し、命さえも失ってしまう衝撃や悲しさから、多くの有名人や業界人が立ち上がったのです。
本木雅弘さんもその1人・・・ということ。
ただ、この紅白でのパフォーマンスは紅白運営サイドに事前に通告をしなかったようですし、結構過激な演出なので・・・賛否は両論でしょう。笑
以上が僕がかかげる紅白歌合戦のハプニング珠玉の10選です。
楽しんで頂けたでしょうか。
非常に歴史の長い紅白歌合戦・・・ここには上げませんでしたが吉川晃司さんの機材破壊や長渕剛さんの電波ジャック・・・なんていうものもあります。笑
今後はどんなハプニングが起こるのでしょうか。
僕はそっちの側面も楽しみにしがら今年も紅白歌合戦を見ようと思います。